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異常妊娠って?妊娠初期の出血などには注意!
どうも、3児ママのおつまです。
いきなり怖がらせるわけではありませんが、妊娠検査薬で陽性反応が出たとしても、必ずしも正常に妊娠しているとは限りません。
待ちに待った妊娠でも、陽性反応だけではまだ手放しに喜べないのです。
というわけで今回は異常妊娠についてお話ししていきます。
「正常妊娠」か「異常妊娠」か、きちんと判断するためにも、必ず産婦人科を受診して確認してもらう必要があります。
- 異常妊娠とは何か
- 正常妊娠とどう違うのか
- 異常妊娠の確率
- 異常妊娠は繰り返すのかどうか
- 子宮外妊娠のこと
- 胞状奇胎のこと
正常妊娠と異常妊娠の違い
正常な妊娠は、超音波検査で赤ちゃんを包む袋(胎嚢)が子宮の中に確認できて、赤ちゃん(胎児)と赤ちゃんの心臓の音(心拍)を確認することで、初めて正常な妊娠をしていると診断できます。
逆に異常妊娠とは、「子宮外妊娠」をはじめとする、妊娠を継続することが難しいケースのことを言います。
妊娠反応が出ているのに、超音波検査で胎嚢が見えなかったり、下腹部の痛みや出血がある場合は異常妊娠の可能性が考えられます。
妊娠検査薬で陽性反応が出ているにも関わらず産婦人科での受診を先延ばしにしていると、万が一異常妊娠をしていた場合に気付くのが遅れて命に関わる場合もあるので、早めに受診すること!
それでは代表的な異常妊娠についてみていきましょう。
異所性妊娠(子宮外妊娠)
子宮外妊娠は、異所性妊娠とも言います。
異所性妊娠(旧:子宮外妊娠)
2009年3月に学術用語として「異所性妊娠」という呼び名に統一。
※産婦人科によっては異所性妊娠と説明される場合もあるので参考までに。
異所性妊娠(子宮外妊娠)とは、卵管や卵巣、まれに子宮頸管などの子宮内膜以外の場所に受精卵が着床してしまう妊娠のことです。
全妊娠のうち、異所性妊娠(子宮外妊娠)が起こる確率は1%で、異所性妊娠(子宮外妊娠)の約9割(97%)は卵管妊娠です。
異所性妊娠(子宮外妊娠)の場合は、妊娠しても赤ちゃんが育つスペースがないので、受精卵が赤ちゃんへと成長していくときに卵管の細さが耐えきれなくなって流産になったり、卵管が破裂してしまう場合があります。
- 卵管の問題
- 受精卵を運ぶときの問題
- 子宮の問題
など
- 下腹部痛
- ダラダラした出血
- 大量の出血
- 激痛
- 血圧低下
- ショック状態
妊娠していることに気付かず、症状が出てから異常妊娠に気付くこともあります。
普段と違うお腹の痛みや出血があった時は、すぐに産婦人科を受診するようにしてくださいね!
異所性妊娠(子宮外妊娠)のリスクが上がる5つの要因
- 開腹手術(帝王切開や虫垂炎など)の経験がある人
- クラミジアなどの菌による感染症を起こしている人
- 過去に子宮外妊娠の経験がある人
- 40歳以上の人(10代と比べて確率は3倍増)
- 経産婦(異所性妊娠のうち約8割が経産婦)
これらに当てはまる人は異所性妊娠(子宮外妊娠)のリスクが高まると言われています。
子宮外妊娠経験者の約8割が経産婦なんて驚きですよね。
どんな妊娠もノーリスクではないので、やはり陽性反応が出たり出血などの異常を感じたら、すぐに受診しましょう。
卵管を取ってしまった場合は次の妊娠はできる?
異所性妊娠(子宮外妊娠)の97%が卵管妊娠です。
卵管妊娠の手術は「破裂した部分を切除する手術」と「卵管を残す保存手術」があります。
異所性妊娠(子宮外妊娠)の状態にもよりますが、もし2つあるうちの1つを取ってしまったとしても、残っているもう片方の卵管に異常がなければ次の妊娠をすることは可能です。
仮に両方の卵管を取ってしまった場合は、自然妊娠は難しくなってしまいます。
それでも人工授精での妊娠・出産はでき、実際に赤ちゃんを産んで育児をしている方もたくさんおられます。
自然妊娠ができなくなったり、手術の必要があるのは残念なことですが、妊娠や出産自体ができなくなるわけではありませんのでそこは救いですね。
異所性妊娠(子宮外妊娠)の再発率
異所性妊娠(子宮外妊娠)を経験した女性が、次の妊娠で再び異所性妊娠(子宮外妊娠)になる確率は10%ほどだと言われています。
ほかにも、産婦人科医師による調査ではこんな結果が出ています。
- 不妊 :57%
- 異所性妊娠:29%
- 正常妊娠 :23%
体質的に卵管に受精卵がとどまりやすい場合だと、片方の卵管を取ったとしても、残りの片方の卵管にもとどまりやすい傾向にあるそうです。
体質の場合は再発というよりも、何度妊娠しても卵管で受精卵が詰まってしまう可能性が高いということになります。
再発率がどれくらいかは一概には言えなさそうですね…。
異所性妊娠(子宮外妊娠)は初めての妊娠よりも2回目以降の妊娠の方が発生する確率が高くなります。
2回目以降の妊娠が正常に成立したのであれば、妊娠経過や赤ちゃんへの影響は考えなくても大丈夫だそうです。
ちなみに、異所性妊娠(子宮外妊娠)が起こりやすいかどうかは、産院で調べることができるそうですよ。
- 卵管造影検査
- クラミジア検査
など、事前に検査してみたいという方はお近くの産婦人科医院で検査をしてもらえるのかどうか、確認してみるのもいいですね。
胞状奇胎
胞状奇胎とは「絨毛性疾患」のひとつで、胎盤を作る絨毛組織が異常に増殖してしまう病気です。
増殖した粒状のものがブドウのふさのようになり、子宮内に充満することから、以前は「ブドウ子」と呼ばれていたそうです。
妊娠初期にはつわりもあり、目立った自覚症状がありません。
胞状奇胎は、主に受精卵の染色体異常が原因で起こります。
日本での発症率は年々減少していて、発症率は1,000人に1〜2人の割合です。
胞状奇胎は超音波検査で正確に診断できるようになり、妊娠初期に胎嚢や赤ちゃんが確認できない時は経過を注意深くチェックしていきます。
経過観察の中で独特の画像が確認されたり、妊娠週数に比べて子宮が大きすぎたり、尿中のhCG(ヒト絨毛ゴナドトロピン)というホルモンの量を測定することで発見できるようになりました。
- 吐き気や嘔吐
- 激しいつわり症状
- 食べ物を受け付けない
- 茶褐色のおりもの
- 出血がだらだら続く
妊娠超初期のうちは、胞状奇胎があっても正常妊娠との区別がつきません。
目立った自覚症状はないと言いましたが、上記の症状に当てはまる場合は、早めに産婦人科医院を受診しましょう。
胞状奇胎は2種類ある
胞状奇胎と言っても2種類あり、発生原因が異なります。
核のない卵子(ゲノム欠損卵)に1つの精子、もしくは2つの精子が受精して発生。
精子由来の遺伝子しか持たないので雄核発生と呼ばれる。
胞状奇胎と診断されたら
胞状奇胎と診断されたら、なるべく早く子宮の内容物を取り除く手術をします。
2回に分けて完全に胞状奇胎が除去できるまで行いますが、まれに絨毛がんが発生する可能性があるそうです。
そのため、術後約1年間は血液中のhCG測定や、基礎体温測定などの定期的な検査を行います。
医師から次の妊娠の許可が出るまでは、避妊をする必要があります。
妊娠にはリスクもたくさん
妊娠をしたとしても、全体の15〜20%が流産なんだそうです。
しかし、流産の80%が妊娠8週〜12週までに起き、その原因のほとんどが赤ちゃん側によるもの。
どうか自分を責めないであげてくださいね。
また、異常妊娠(流産や死産を含む)を2回以上繰り返す場合は、不育症などの可能性もあります。
幸い私はこれまで異常妊娠や流産などの経験なく、無事に3人の子を出産することができましたが、妊娠する以上これらのリスクは身近な存在であることには変わりありません。
妊娠は嬉しい反面、女性にとってはリスクもつきもの。
もしもの時に早期に適切な処置をするためにも、妊娠検査薬で陽性反応が出た場合は、すぐに受診して正常妊娠であるかどうかきちんと診断してもらってくださいね。
それではまた。
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