助産制度を知っていますか?出産費用に困っている方必見!

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おつま

どうも、3児ママのおつまです。

突然ですが、「お金がなくて出産できない!」なんて事態に陥ったりしていませんか?

そんな妊婦さんに、公費(国や公共団体のお金)で出産の援助をしてもらえる、知ってると得をする「助産制度」についてお話しさせていただきたいと思います。

実は私も3人出産をしましたが、そのうち2人をこの助産制度を利用して出産しています。

そこで助産制度とはどういうものなのかを、できるだけ分かりやすくお伝えできればなと思います。

目次

助産制度って何?

助産制度とは

経済的なる優によって入院助産を受けることが難しい妊産婦が、安心して出産できるように助産施設への入所、出産費用を援助してもらえる制度です。

※所得によって援助される金額が変わってくるので、自己負担金が必要な場合もあります。

おつま

簡単にいうと、お金がなくて病院や助産所に入院して出産できない妊婦さんが安全な出産をできるように、出産に必要なお金の全額または一部を公費で負担してくれる制度です!

原則として、分娩日の前日から医師が「経過良好で退院できる」と認める日までの期間利用できる制度で、その間にかかった費用を援助してもらえます。

出産費用が免除される

市区町村で指定された病院や産院で出産することが条件ですが、出産費用が一部免除または全額免除になります。

必ず請求申請を行う

助産制度を利用した場合、出産時の産院への直接支払制度は利用できないので、産後に保険機関へ請求申請を行う必要があります。

この申請を行わないと出産費用免除される意味がないので必ず行ってください。

申請後約1ヶ月で出産費用が振り込まれる

請求申請を行ってから約1ヶ月後に出産育児一時金が振り込まれます。

これまでは42万円でしたが、令和5年4月より支給額が50万円に引き上げられました。

振り込まれたら、自己負担金分を支払うのですが、市区町村によっては、自己負担金額分を引いた額を振り込んでくれるところもあります。

残額が援助金として手元に残る

本来であれば、出産育児一時金を利用することで出産費用が抑えられるわけですが、助産制度を利用すると出産費用が免除になるので、出産育児一時金から自己負担金額を差し引いた額が援助額として手元に残るという形になります。

自己負担金がある人は、振り込まれた50万円から9万9,800円を支払えば、残りの40万200円は自分のお金になっちゃうんです!

産後は何かと出費が重なるのでオムツなど赤ちゃんに必要なベビー用品などをこの援助金から賄うことができますね。

ちなみに私が利用した時は出産育児一時金が42万円だったので、自己負担額は8万800円でした。

それでも33万9,200円が手元に残ったので、赤ちゃんにかかる費用を賄うことができました。

助産制度を受けられる条件は?

  1. 入院助産が必要な妊産婦
  2. 生活保護受給世帯
  3. 市民税村民税非課税世帯
  4. 所得税が非課税で住民税のみ(均等割)課税の世帯
  5. 所得税の額が19,000円以下であり、真にやむを得ない特別の理由がある時

④と⑤の方に関しては、加入している健康保険から給付される出産育児一時金などの額が50万円未満の方など、そもそも③までしか条件がないなど、市区町村によって条件が違います。

おつま

「当てはまるのかな?」と思ったら一度お住まいの市区町村の役所窓口で相談してみてくださいね。

申請方法

助産制度を利用する場合は申請と審査があるので、まずは地域の福祉課で相談をします。

申請に必要なもの
  • 母子手帳
  • 前年度分の源泉徴収(自営業の方は確定申告書の写し)
  • 世帯全員の住民票非課税(課税)証明書
  • 健康保険証
  • 印鑑
おつま

外国人の方は「外国人登録証」、学生の方は「在学証明証」が上記に加えて必要になります。

課税証明書は出産予定日が6月末までは前年度のもの、7月1日以降は当該年度のものを用意します。

あとは窓口で【助産施設入所申請書】というものに必要事項を記入して申請は終了です。

審査結果は10日ほどで、利用できる場合は郵送で自宅に【入所承諾書】が届きます。

助産制度の自己負担額はいくら?

大阪の場合

【区分A】生活保護など支援受給世帯:0円

【区分B】市民税非課税世帯:99,800円

地域によって自己負担金額が違うと思うので、だいたい50万円の出産育児一時金に対して約10万円ほどだと思っておいた方がいいかもしれません。

詳しくはお住まいの市区町村へお問い合わせください。

また、自己負担金がある場合は、自己負担額を差し引いて入金される場合と、入金後に支払う場合とがあります。

私は大阪府で助産制度を利用しましたが、入金後の支払いでした。

助産制度を利用するときの注意点

助産制度はお金に困っている妊産婦さんにはとってもありがたい制度なのですが、いくつか注意点もあります。

助産制度を利用する際の注意点
  • 市区町村が指定した産院で出産しなければならない
  • 転院が必要な際は紹介状が必要になる
  • 個室ではなく大部屋の利用限定
  • 普通に出産する人と違い祝膳や特別食などが出ない

助産制度を利用する場合は、指定された産院でしか出産ができないため、現在通っている産院や病院から転院する必要があります。

その際は紹介状を書いてもらわなければならないのですが、産院によっては紹介状の費用が有料の場合もあります。

また、基本的に産後は個室ではなく大部屋で過ごすこととなります。(追加費用を支払えば個室を利用させてくれる産院もありますが、助産制度を利用しているためグレーゾーンだそうです)

あと、これは私の場合だけかもしれませんが、助産制度を利用して出産した場合は、特別食やお祝膳などといった出産おめでとう!の豪華なご飯はないと思っていた方がいいと思います。

我慢ポイントなどはいくつかありますが、贅沢は言ってられません。

お金がない中でも産院で安全に出産できるだけいいと思うようにしましょう。

私が助産制度を利用した理由

私は3回の出産のうち2回をこの助産制度を利用して出産しています。

たまたま長男を出産した産院が助産制度の指定産院だったこともあり、3人とも同じ産院で出産することができました。

そして私が助産制度を利用した理由ですが、なぜか妊娠すると不幸が起こるというか貧乏になるらしく…。

次男を妊娠した際には、当時旦那が勤めていた会社の社長が逃亡してしまったのです。

給料の支払いが少しずつ遅れ、3ヶ月ほど未払いののち結局は音信不通に。

3ヶ月分の給料未払いは相当な痛手でしたし、次の仕事が見つかるまでにも苦労し、生活苦へと陥ってしまい助産制度を利用しました。

そして次は長女を妊娠したとき、次男の時と同じくまた会社の社長が逃亡し、音信不通となり、給料の振り込みもされなかったことから再び職探しへ。

またまた助産制度を利用することとなりました。

おつま

2社連続で妊娠すると社長が逃亡、嘘のような本当の話です。

もう私たち夫婦の間では妊娠すると貧乏になる(職がなくなる)というジンクスができたほど、妊娠が嬉しい反面とても辛かったです。

実際に助産制度を利用してみて

金銭的に困っている場合の援助なので、ハッキリ言って手続きなどは必要書類も多く少し面倒ではありました。

しかし、利用したことによって出産育児一時金が手元に残るので、産後の赤ちゃんに必要なものにかかる金銭面での心配はありませんでした。

たまたま長男を出産した産院が指定産院だったので、信頼できる産院で出産できた私はラッキーだったと思います。

公費を利用しているので、できれば助産制度を利用しなければならないような状況になるのは望ましくないのかもしれませんが、うちのように突然生活苦に陥ることは誰にでもあり得ることです。

これと言って不便なこともありませんし、食事や部屋に制限はかかりますが、それ以外は普通の出産と何も変わりません。

おつま

お金に困っている方にはぜひ知っていただきたい制度ですし、安全に安心して出産するためにも迷わず利用してほしい制度です。

ただ、忘れてはいけないのが、産後に必ず請求申請をするということです。

これをしない限り、出産育児一時金はいつまで経っても振り込まれることはありません。

さいごに

実は、助産制度は役所の人たちにもあまり認知されておらず、役所などの総合案内で案内を頼んでもちゃんと聞き入れてくれない場合があります。

必ず福祉課で「助産制度の申請をしたいのですが」と直接言った方が確実です。

産後も手続きがあるので少し大変かもしれませんが、お金がない中でも赤ちゃんを無事に出産・育てていくためにも、こういった制度は利用した方がいいと思います。

助産制度というものを知っていれば、万が一お金に困る事態に陥っても出産や育児を当面は安心して行うことができますね。

それではまた。

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